
電気系資格の登竜門ともいえる第二種電気工事士を取得した後、さらに専門性を高めるために、「第一種電気工事士」を目指す社員もいます。
第一種電気工事士は、第二種電気工事士よりも幅広い電気工事に従事するために必要な国家資格です。
第二種電気工事士が住宅や小規模な店舗などの電気工事を中心とするのに対し、第一種電気工事士は、ビルや工場などの大規模な施設で、高圧受電設備や配電設備、電気機器への配線・接続など、より規模の大きな電気工事に携わります。
では、なぜさらに「第一種電気工事士」を目指したのでしょうか。
今回は、第一種電気工事士を取得した社員10名にアンケートを実施しました。
「第一種電気工事士を目指したきっかけ」に加え、具体的な教材や学習方法、限られた時間の使い方、技能試験での工夫、そして資格取得後の仕事やキャリアの変化に注目します。
「資格を取ること」が、ゴールではなかった——。
第一種電気工事士を取得した社員10名に、資格取得のきっかけを聞いたところ、最も多かったのは「スキルアップ、キャリアアップのため」という回答でした。10名のうち8名が、この理由を挙げています。
第二種電気工事士の合格者へのアンケートでは、「会社からの推奨」や「資格手当」など、会社からの働きかけをきっかけに資格取得を目指したという回答が多かったのに対し、第一種電気工事士の合格者は、「スキルアップ」「キャリアアップ」など、自身の成長やキャリアを意識した回答が中心となっています。
第二種電気工事士を取得し、電気の基礎を身につけて実際の仕事を経験する。
その先で、さらに専門性を高めたり、仕事の幅を広げるために、第一種電気工事士を目指す。アンケートからは、自身のスキルアップやキャリアアップを見据え、次のステップとして資格取得に取り組んだ社員が多かったことが分かります。
「第二種電気工事士の試験で学習した内容を覚えているうちに受験した」
なかには、第二種電気工事士の学習内容を覚えているうちに、間を空けず第一種電気工事士を受験したという回答もありました。

第一種電気工事士試験は、「学科試験」と「技能試験」の2段階で行われます。
学科試験では、電気に関する基礎知識から法令、配線図など幅広い知識が問われ、技能試験では実際の配線作業に必要な技能が求められます。学科試験と技能試験は年2回実施され、学科試験に合格した後、技能試験を受験する流れです。
仕事と両立しながら合格を目指すなかで、今回のアンケートでは「独学」を中心に学習したという回答が多く見られました。
第一種電気工事士では、第二種電気工事士と同様に、基本となるテキストや過去問題集に加えて、Webサイトやアプリ、YouTubeなど、具体的に使用した教材や学習ツールを挙げる回答も多く見られました。実際の回答には、次のようなものがあります。
Webサイト「過去問ドットコム」
スマホアプリ「俺の電工1種」
YouTube「電工試験の虎_ホーザン」
このように、テキストや過去問題集を基本にしながら、Webサイトやアプリ、動画など、自分に合った教材や学習ツールを組み合わせて学習を進めていたことが分かります。
また、第一種電気工事士の学科試験では、太陽光発電に関連する問題もあり、仕事との親和性が高いと感じたという声もありました。
仕事をしながら資格取得を目指すうえで、気になるのが「勉強時間の確保」です。
第一種電気工事士のアンケートでは、学習期間や平日・休日の学習時間について、次のような結果となりました。
第二種電気工事士と比べると、第一種電気工事士では、より長い時間を確保して学習している傾向が見られます。
1ヶ月未満:3名
1ヶ月以上3ヶ月未満:5名
3ヶ月以上6ヶ月未満:2名
30分未満:0名
30分以上1時間未満:3名
1時間以上2時間未満:4名
2時間以上:2名
その他(1問で良いから毎日やる):1名
30分未満:0名
30分以上1時間未満:1名
1時間以上2時間未満:2名
2時間以上3時間未満:2名
3時間以上(半日以上・4時間以上・5時間など):4名
その他(「ほとんどしていない」):1名
第一種電気工事士では、平日・休日ともに一定の学習時間を確保し、特に休日にはまとまった時間を使って学習する社員もいました。仕事と資格取得を両立するためには、限られた時間をどのように使うかも重要になります。
「通勤時、昼休憩、帰宅後など隙間時間をうまく利用して勉強しました」
「1問で良いから毎日やる」
まとまった時間を確保するだけでなく、隙間時間を活用したり、毎日学習する習慣をつけたりするなど、それぞれに工夫しながら学習を続けていました。

第一種電気工事士の技能試験は、第二種電気工事士と同様に工具を使った配線作業を行います。
ただし、扱う電線や設備の種類が増え、高圧受電設備に関する課題も含まれるため、より高度な知識と技能が求められます。
第一種電気工事士の技能試験時間は60分です。
第二種電気工事士より20分長くなる一方で、第一種電気工事士では太い電線や高圧絶縁電線(KIP線)などを扱い、被覆を剥いたり、電線を曲げたりする作業もあります。また、配線や結線などに欠陥があれば不合格となるため、限られた時間の中で、正確に作業を行う必要があります。
第一種電気工事士の技能試験は、事前に公表された10問の候補問題の中から1問が出題されます。
どの問題が出題されても対応できるよう、候補問題を繰り返し練習することが基本です。試験本番では施工条件が明記され、その条件に合わせた作業が求められるため、候補問題の作業手順を機械的に覚えるだけでなく、施工条件を読み取り、それに応じて作業を調整する力も重要です。
そのため、10問すべてを実際に組み立てながら、施工条件によって作業がどう変わるのかを確認しておくとよいでしょう。
技能試験では、時間内に作業を終えることに加えて、配線や結線などを正確に行うことが求められます。
練習する際には、まず正しい手順で丁寧に作業し、正確に作業できるようになってから、段階的に作業時間を短縮していくことがポイントです。練習の段階から、速さと正確さの両方を意識して取り組みましょう。
アンケートでは、技能試験の練習を繰り返すだけでなく、どうすれば作業を早く進められるかを考え、自分なりに工夫していたという回答がありました。
「どうすれば早く作業を終えられるか、自分なりに研究を重ねました。」
「時間を無駄にしないため、ケーブルは先にすべて切っておく。スケールを使う時間を減らし、誰かと一緒に練習する。」
また、「1人で勉強するより、誰かと一緒にやったほうがいい」という意見も複数あり、技能試験の練習では、社員同士で一緒に作業することを勧める声も寄せられました。
社内の勉強会については、次のような声も寄せられています。
「社内の勉強会がとても分かりやすかったので、大変とは思いませんでした。」
このように技能試験では、練習方法や作業の進め方を自分なりに工夫し、動画などの学習ツールも活用しながら、社員同士で一緒に練習するなど、それぞれに工夫して技能を身につけていたことが分かります。


では、第一種電気工事士を取得したことで、実際の仕事やキャリアにはどのような変化があったのでしょうか。
アンケートでは、業務の幅や現場での自信、収入、キャリア、知識など、さまざまな面で変化を実感したという回答が寄せられました。
業務面では、次のような変化が挙げられました。
担当できる業務の幅が広がった:4名
現場での判断に自信が持てるようになった:4名
後輩や部下への指導がしやすくなった:4名
お客様からの信頼度が向上した:2名
安全管理に対する意識がより高まった:2名
担当できる業務の幅が広がったという回答に加え、現場での判断や後輩・部下への指導がしやすくなったという声もありました。
資格取得後の変化として、
「資格を取得することで、信頼度が高まる。」
「持っていることにより信用されることが多かった。」
という声もあり、資格取得によって周囲からの信頼が高まったと感じている社員もいます。
キャリア・待遇面については、次のような回答がありました。
資格手当により収入が増えた:7名
将来のキャリアプランが描きやすくなった:5名
社内での評価が上がった:3名
「資格手当により収入が増えた」という回答が最も多い回答となりました。
ユニバーサルエコロジーでは、社員の資格取得を支援する「資格取得支援制度」を設けています。
第一種電気工事士については、取得時の一時金10万円に加え、毎月2万円の資格手当を支給しています。
また、「将来のキャリアプランが描きやすくなった」という回答も5名から寄せられており、資格取得が現在の仕事だけでなく、これからのキャリアを考えるきっかけにもなっているようです。
知識・自己成長については、次のような回答がありました。
電気に関する知識が深まり、仕事がより面白くなった:7名
継続して学習する習慣が身についた:4名
大きな達成感を得られた:3名
「電気に関する知識が深まり、仕事がより面白くなった」という回答が7名と最も多く、資格取得を通じて身につけた知識が、日々の仕事への興味や面白さにもつながっていることが分かります。
ユニバーサルエコロジーでは、太陽光発電所の設計・施工・運用・保守など、電気に関する知識や技術を実際の業務で活かす機会があります。第一種電気工事士の資格取得を通じて学んだことを、現場で実践しながら理解を深められることも、仕事への興味を深めるきっかけの一つと考えられます。
第一種電気工事士の取得は、試験に合格して終わりではありません。
身につけた知識や資格を日々の仕事に活かしながら、できる仕事を増やしたり、次のキャリアを考えるきっかけにもなります。
ユニバーサルエコロジーでは、第一種電気工事士を取得した後も、それぞれの職種や目指すキャリアに合わせて、さらに資格取得に挑戦する社員がいます。
電気工事の施工管理に関わる仕事では「電気工事施工管理技士」、電気設備の保安・管理に関わる仕事では「電気主任技術者」など、担当する業務に応じて次の資格に挑戦することで、さらに専門性を高めていくことができます。
第一種電気工事士の取得をきっかけに、実務経験を積みながら次の資格に挑戦していく。そうした学びと経験の積み重ねが、自分が目指すキャリアにつながっていきます。
ユニバーサルエコロジーでは、電気系資格をはじめ、さまざまな資格取得を目指せます。ほかの資格についても、ぜひご覧ください。
電気系資格の種類・難易度・学習内容・つながるキャリアなど詳細はこちら: [電気系資格解説]
最後に、第一種電気工事士の合格者から、これから資格取得を目指す方へのメッセージをご紹介します。
「資格取得は日々の勉強継続が大事。過去問をしっかり勉強すること。」
「資格は取らされるものじゃなく、絶対合格するという意思が大事です。」
「必死に取り組んだという自信が財産となると思います。頑張ってください!」
「電気の知識が身に付き、給料も上がり一石二鳥なので、取りたいと考えてる人は頑張ってください。」
「最後まで諦めず頑張ってください。」
資格取得に向けた勉強方法や心構えについて、実際に合格した社員からさまざまなアドバイスが寄せられました。
第一種電気工事士の取得を考えている方にとって、先輩社員の経験や言葉が、挑戦するきっかけになれば幸いです。

ユニバーサルエコロジーでは、会社推奨の電気系資格について、テキスト代・受験費用を会社が全額負担する「資格取得支援制度」を設けています。
学科の勉強は、テキストや過去問を使って隙間時間に取り組むこともできますが、技能試験は実際に工具を使って手を動かしながら練習することが大切です。
ユニバーサルエコロジーでは、資格取得者による勉強会も開催しており、練習用の工具も貸し出しています。社員同士で一緒に練習したり、先輩社員からアドバイスを受けたりしながら、技能試験の合格を効率的に目指せます。

「もっと専門性を高めたい」
「仕事の幅を広げてキャリアアップしたい」
という方は、資格取得を通じて、自分の目指すキャリアに挑戦してみませんか?
先輩たちも活用した「資格取得支援制度」の詳細はこちら: [福利厚生]
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